I'm lonely

「飛行士と東京の雨の森」 西崎憲 読。

 

この人の文章のあっさり淋しい感じが好きだ。

今回の本も、それぞれに静かなストーリーが。

 

「理想的な月の写真」、

誰もが一度はこういうストーリーを書いてみたい、宝物集めのような、宝物探しのような物語。10個のアイテムに合わせて音楽を作ってゆく。

 

「紐」

全然本質とは関係ないのだが、

ーーーー冒頭ーーーーーーー

その駅に降りたのははじめてだった。

考えてみると山手線で降りたことのない駅というのはふたつしかなく、今日ここで降りたわけだから、もう降りたことのない駅は大崎だけになったことになる。残りが少なくなって少し残念な気がしないでもない。

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わたしの最も慣れ親しんだ大崎は、大崎のゆるキャラ大崎一番◯郎がtwitterでつぶやくように今も「山手線で一番さびれた駅」なのだろうか。わたしにはそっちのほうが残念だ。