2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

思い出すのは

「プロメテウスの罠 明かされなかった福島原発事故の真実」朝日新聞特別報道部。 あの震災のあと、月曜日に出社して、原発どうなるのか〜と暗い顔をするわたしは 「きみは被爆県出身だから、放射能に対してセンシティヴすぎる」と揶揄された。 それからしば…

自分でもどういう関連かよくわからん

「女ざかり」丸谷才一、読了。 丸谷さんが亡くなられてから著作を読み始めて、2冊目。1冊目は「持ち重りする薔薇の花」で、晩年の作品。なのに、「持ち重りの〜」を読んだ感想は瑞々しい、ということだった。 みずみずしい、とはつまり、水気がある、という…

I'm lonely

「飛行士と東京の雨の森」 西崎憲 読。 この人の文章のあっさり淋しい感じが好きだ。 今回の本も、それぞれに静かなストーリーが。 「理想的な月の写真」、 誰もが一度はこういうストーリーを書いてみたい、宝物集めのような、宝物探しのような物語。10個の…

SFの妙

「天冥の標 VI 宿怨 part2」小川一水 読。 一旦先のほうの場面で導入しておいて、戻って、徐々にそこへ向けて収束していく、という形の物語があるが、(例えば、飯嶋和一さんの『神無き月十番目の夜』なんかそう。) このシリーズは I のメニー・メニー・シ…

幸せってこんなことから

わたしが聴いているPodcast、[world book club]、今回はPaul Auster でNew York Trilogyだって!ラッキー! ・・・と、勢い込んで聴くものの、一語一句聞き漏らすまいという意識が強すぎて逆にうまく流せない。いつもは2倍速で聴くのを1倍に戻して、しばしば…