少し前に、須賀敦子さんの書簡が発見されたという記事が出ていた。 もう私の恋は終りました。その人をみてもなんでもなくなってしまった。これでイチ上り。一寸淋しいきもちだけど しずかで明るいかんじも戻ってきました。 わたしもほんとにそんな感じで、恋…
アリステア・マクラウドが春先に亡くなられていたことを、今頃になって知る。 すごく、すごーく好きでした。あなたの本がもう出ないと思うと淋しい。。
ノーベル文学賞受賞者の本を早速図書館で予約する。まだ予約0だったからまとめて借りれるよ!週末楽しみ!
私の暮らしかた、大貫妙子さん。 読んでいる最中からなぜかもう泣きたくなる。 葉山での静かな暮らし、 ゆっくりと無くなっていくいろんなものたち。
電車の中で、座っているわたしの前に、就職活動中らしいスーツ姿の女学生2人。 「影響を受けた本って何て答える?何かある?」 「わたし『インパラの朝』かな。」 うーん、なかなかいいチョイスだな。と思うわたしの鞄の中には「愛と憎しみの豚」、同じ中村…
女子の古本屋 - 岡崎武志 職業として?儲からなくても、生き方として? 古本屋とまでいかなくても、わたし、本のソムリエとかやりたいなー。 と妄想するのだが、リアルに考えるとジャンルが偏ってるのと、知っている人じゃないとなかなかこれをお薦め!と言…
「熊野でプルーストを読む」 「彼の絵を見るたびに思い出すのが、サウダーデというポルトガル語だ。これは、十数年前、ポルトガル出身のピアニスト、マリア・ピリスが日本公演の際、語った言葉で、私ははじめてその言葉を知り、深く印象に刻んだ。」 この文…
図書館の特集コーナーが彩りのある生活、で、 カップ&ソーサー、やきもの、マトリョーシカ(?)等に円城塔の「これはペンです」が混ざってた。
ずっと兄にメールしようと思いつつしそびれていたのだが、えいやっとメールする。 空飛ぶ広報室を読んで、と書き、近況を綴り、元気?と尋ねる。 兄はマメなのかそうでないのか、あちらからは連絡は来ないが、こちらから出すとすぐに返してくれる。 本に書か…
読み終えたペーパーバックを少しずつ手放していて、一冊ごとにその本の雰囲気を思い出しては、引き取り手が楽しんでくれるように願う。 今日の一冊はダイベック、The coast of Chicago. 冬の室内の蒸気、湿った微かなピアノの音、霧の桟橋、電車の車窓を通り…
永遠の故郷 夜 - 吉田秀和 CD版をいただいて、BGMに・・と軽い気持ちで流してみると ルネ・フレミングの美声にがっつりKOされてしまった。 これは本も読まねば・・!と入手して、音楽を繰り返し聴きながらページをめくった。 最初は女声のほうが好きだなー、…
ジェノサイド (高野和明さん)読。 なまじ理系なもので、なんかもう、身悶えながら読む。突っ込みたいような、気恥ずかしいような。。。
「金の仔牛」(佐藤亜紀さん)読。 18世紀フランスのミシシッピ株バブルをモチーフとしたお伽噺を読む。 今の日本の株式も、前年ちょっと上がりすぎ、しかも金融緩和をしばらく続ける、とあるとなんとなく重ね合わせて読んでしまって、どきどきする。 人間の…
Memory wall、Anthony Doerr 読。 スマホのKindleに入れっぱなしで放置してたのを、お正月休みの徒然に読了。 記憶と死とは密接に絡み合っているな、と思いながら。 The River Nemunas がよかった。両親を亡くした女の子が釣りをする話。ってこれだけではわ…
去年のベストを発表し忘れてました。 ってか、Sarah's keyです。意外でもなんでもなくてごめんなさい。 今年はもっと本読みたいなー。
クリスマスに(?)チャイコフスキーのCDをいただいて、何かお返しをしようと思う。 クラシック好きな方なので、わたしもCDを、と思ったが、聞くところによると膨大なコレクションをお持ちらしいので日和って本にした。 「パリ左岸のピアノ工房」。何年か前…
「火山のふもとで」松家仁之さん、読了。 読み始めから文章のリズムに魅了されて、もったいないと思いながらちびちびと読んで、最後が淋しい終わり方だったのが惜しい。でもこの静かな文章にはそれもありなのかな。 設計事務所で、図書館コンペ用にデザイン…
ノーベル文学賞、アリス・マンローでしたね。 昨夜半にこのニュースを読んで嬉しくてみんなに言って回ってしまった(出張・徹夜仕事中だった)。マンロー読んでる人はいなかったけど、そんなの気にならないくらいに。
好きな読書ブログに本棚の写真が載っていて、 池澤夏樹さんの文庫が入ってるのを見て読み返したくなった。 南の、海のある話がいいな。 夏の朝の成層圏とか、マシアス・ギリの失脚とか。 ついでに久しぶりにタコカレーも作りたい。
Sarah's key , Tatiana de Rosnay 大戦中にパリに住んでいたユダヤ人の少女、大規模なround upで連れて行かれる際に、小さな弟を戸棚の中に隠して鍵を掛けていく。すぐに帰ってきて出してあげるつもりだった。ここにいれば安全だと思った。 少女の話と、現代…
元気なつもりだったけど、引き続き八本脚の蝶を引き摺っていたようで、塞ぎ込んで仕事に打ち込んで、一週間で激痩せしたわたしです。疲れきって、なんでもないのにほろほろと涙目になってました。(自分が悪いのだが。) 今日はさすがにあかんなー、と思って…
「八本脚の蝶」二階堂奥歯さん。 3日ほど前にこの本を読み終えて、それからずっと引き摺られている。 生きにくい人間というのはいるもので、不肖わたくしも若い頃はその気があった。 わたしごときが共感、とかそんなのを感じるにはおこがましいのだけど、わ…
「おめでとう」川上弘美さん、読了。 多分昔読んだときにはなんともなかった一言が、おぉっと思う。 「あのさ、俺さ、百五十年生きることにした」突然トキタさんが言った。 「百五十年?」 「そのくらい生きていればさ、あなたといつも一緒にいられる機会も…
熊を殺すと雨が降る 遠藤ケイ 読了。 失われゆく山の民俗、という副題で書かれた本著はすっごいイラストで惹き込まれる! 山の仕事、山の猟法、山の漁法、ときて、第4章の山の食事は特に熟読してしまった。 失われゆく、というのが淋しい限りではあるが。 …
杉浦日向子さんの「東のエデン」読了。 図書館で取り寄せた本に、前に借りた人の貸出票が挟まっている。東のエデン、幽霊たち。 オースターか、いい趣味してるぅ。と、にんまりする。 わたしのも挟んでおこうか。 東のエデン、スカル・ブレーカ、熊を殺すと…
昨日は先生と早めに待ち合わせてお茶をしたらそれでも時間が余り、しかもこのロケーションは・・!ひとりでは入れない、と思い詰めていた憧れの三月書房さんへ行くことにした。 寺町をてくてく上がり、現れた本屋は思ってたのと違うような、一緒のような。と…
2月から暇をみては源氏物語を読んでいる。 与謝野晶子訳がKindleで¥0なこともあって。 しかし以前に読んだときにも思ったのだが、この男、サイテーやな。 例えば、うっかり忘れてた昔の女をふっと思い出して訪ねた際に、まことしやかに「あなたが冷たいから…
パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集、読。 年末、街はにぎわい、わたしはプレゼントの包装を待ちながらこの本を読んだ。 ツイアビの眺める文明世界、人(パパラギ)は高いビルの谷間の狭い路地に溢れ、物欲に支配され、時間が無いと嘆く…
年末年始に読んでいたThe end of your life book clubにも、こんな文章が載っていたため、ポストイットしておいたのだった。 Also, how could anyone who loves books not love a book that is itself so in love with books? ふふっ。 この中に出てくる無数…
精選女性随筆集2 森茉莉 吉屋信子、読。 お二人とも、小説のほうは読んだことがないのだが、随筆めっちゃ面白かった! 森茉莉さんは特に、小さい頃の、森鴎外と暮らす子どもの目のきらきら生活。 吉屋信子さんは氷室冴子さんのクララ、アグネスの主人公の愛…