2012-01-01から1年間の記事一覧

すごい

精選女性随筆集2 森茉莉 吉屋信子、読。 お二人とも、小説のほうは読んだことがないのだが、随筆めっちゃ面白かった! 森茉莉さんは特に、小さい頃の、森鴎外と暮らす子どもの目のきらきら生活。 吉屋信子さんは氷室冴子さんのクララ、アグネスの主人公の愛…

本らぶ

「平台がおまちかね」 大崎梢さん、読。 本屋さんが舞台の小説というだけでアガるくらい本ラブです。こういう本って、作家さんも本ラブなんだよなー、と思ってぐぐってみると、なんと!「配達あかずきん」の原作さんやないですか。番子さんの漫画、先輩Mさん…

どちらにせよ空の色か。

「奇貨」松浦理英子さん、読。 表題作「奇貨」は40代半ばの男性、「変態月」は女子高生、という語り手の差はあるのだが、とくに「変態月」は、以前の「ナチュラルウーマン」や「セバスチャン」を思い出させる。 女子高生の頃ってわたし、どうしていたかな。 …

たまには

東京バンドワゴン- 小路幸也 読。 下町の大家族、それぞれに濃いキャラ設定がされていて。 どう転んでも最後にはハートウォーミングな結末、と思って安心して読む。

もしかして

「とにかくうちに帰ります」津村記久子さん。読了。 最初の話は、読んだような気がして・・。閻魔帳。。 やっちゃったかなー、と思って読書記録をチェックしたがそんな記録も無い。 結局最初の1つだけだったんだ。どこで読んだのか。 津村さんの話が好きな…

思い出すのは

「プロメテウスの罠 明かされなかった福島原発事故の真実」朝日新聞特別報道部。 あの震災のあと、月曜日に出社して、原発どうなるのか〜と暗い顔をするわたしは 「きみは被爆県出身だから、放射能に対してセンシティヴすぎる」と揶揄された。 それからしば…

自分でもどういう関連かよくわからん

「女ざかり」丸谷才一、読了。 丸谷さんが亡くなられてから著作を読み始めて、2冊目。1冊目は「持ち重りする薔薇の花」で、晩年の作品。なのに、「持ち重りの〜」を読んだ感想は瑞々しい、ということだった。 みずみずしい、とはつまり、水気がある、という…

I'm lonely

「飛行士と東京の雨の森」 西崎憲 読。 この人の文章のあっさり淋しい感じが好きだ。 今回の本も、それぞれに静かなストーリーが。 「理想的な月の写真」、 誰もが一度はこういうストーリーを書いてみたい、宝物集めのような、宝物探しのような物語。10個の…

SFの妙

「天冥の標 VI 宿怨 part2」小川一水 読。 一旦先のほうの場面で導入しておいて、戻って、徐々にそこへ向けて収束していく、という形の物語があるが、(例えば、飯嶋和一さんの『神無き月十番目の夜』なんかそう。) このシリーズは I のメニー・メニー・シ…

幸せってこんなことから

わたしが聴いているPodcast、[world book club]、今回はPaul Auster でNew York Trilogyだって!ラッキー! ・・・と、勢い込んで聴くものの、一語一句聞き漏らすまいという意識が強すぎて逆にうまく流せない。いつもは2倍速で聴くのを1倍に戻して、しばしば…

期待を込めて

以前お世話になった方が海外駐在中で、 知人が旅行がてら会ってくるというので、 何か託そうと思い、マーセル・セロー「極北」をば。 この本、多分わたしの今年のベストだ。 読み始めから強く惹き込まれて、何がこんなにもわたしを引きつけるのか分からぬま…

朗読したい本はあれど

川上未映子さんの「魔法飛行」読。 シンポジウムの話 ーーーーーーーーーー引用ーーーーーーーーーーーー それが存在していることに感謝してもしきれない『たけくらべ』、松浦理英子現代語訳。何があったのかは定かではないけれど美登里の様子がかわってしま…

格安通販!

津村記久子さんの「やりたいことは二度寝だけ」読。 ネットで検索・・ 検索掛けたワード使って、×××を通販、みたいな広告あるじゃないですか。 ふと見ると「人生 宇宙 全ての答え を格安通販」。すごいな、楽◯市場! 余談ながら、「まぶたの裏 火花」もモチ…