2013-01-01から1年間の記事一覧

贈り物

クリスマスに(?)チャイコフスキーのCDをいただいて、何かお返しをしようと思う。 クラシック好きな方なので、わたしもCDを、と思ったが、聞くところによると膨大なコレクションをお持ちらしいので日和って本にした。 「パリ左岸のピアノ工房」。何年か前…

惜しい

「火山のふもとで」松家仁之さん、読了。 読み始めから文章のリズムに魅了されて、もったいないと思いながらちびちびと読んで、最後が淋しい終わり方だったのが惜しい。でもこの静かな文章にはそれもありなのかな。 設計事務所で、図書館コンペ用にデザイン…

ノーベル文学賞、アリス・マンローでしたね。 昨夜半にこのニュースを読んで嬉しくてみんなに言って回ってしまった(出張・徹夜仕事中だった)。マンロー読んでる人はいなかったけど、そんなの気にならないくらいに。

ハワイイ紀行とか

好きな読書ブログに本棚の写真が載っていて、 池澤夏樹さんの文庫が入ってるのを見て読み返したくなった。 南の、海のある話がいいな。 夏の朝の成層圏とか、マシアス・ギリの失脚とか。 ついでに久しぶりにタコカレーも作りたい。

Sarah's key , Tatiana de Rosnay 大戦中にパリに住んでいたユダヤ人の少女、大規模なround upで連れて行かれる際に、小さな弟を戸棚の中に隠して鍵を掛けていく。すぐに帰ってきて出してあげるつもりだった。ここにいれば安全だと思った。 少女の話と、現代…

だめ人間

元気なつもりだったけど、引き続き八本脚の蝶を引き摺っていたようで、塞ぎ込んで仕事に打ち込んで、一週間で激痩せしたわたしです。疲れきって、なんでもないのにほろほろと涙目になってました。(自分が悪いのだが。) 今日はさすがにあかんなー、と思って…

生きてる

「八本脚の蝶」二階堂奥歯さん。 3日ほど前にこの本を読み終えて、それからずっと引き摺られている。 生きにくい人間というのはいるもので、不肖わたくしも若い頃はその気があった。 わたしごときが共感、とかそんなのを感じるにはおこがましいのだけど、わ…

そうかもね

「おめでとう」川上弘美さん、読了。 多分昔読んだときにはなんともなかった一言が、おぉっと思う。 「あのさ、俺さ、百五十年生きることにした」突然トキタさんが言った。 「百五十年?」 「そのくらい生きていればさ、あなたといつも一緒にいられる機会も…

山のごはん

熊を殺すと雨が降る 遠藤ケイ 読了。 失われゆく山の民俗、という副題で書かれた本著はすっごいイラストで惹き込まれる! 山の仕事、山の猟法、山の漁法、ときて、第4章の山の食事は特に熟読してしまった。 失われゆく、というのが淋しい限りではあるが。 …

見知らぬあなた

杉浦日向子さんの「東のエデン」読了。 図書館で取り寄せた本に、前に借りた人の貸出票が挟まっている。東のエデン、幽霊たち。 オースターか、いい趣味してるぅ。と、にんまりする。 わたしのも挟んでおこうか。 東のエデン、スカル・ブレーカ、熊を殺すと…

うわさの

昨日は先生と早めに待ち合わせてお茶をしたらそれでも時間が余り、しかもこのロケーションは・・!ひとりでは入れない、と思い詰めていた憧れの三月書房さんへ行くことにした。 寺町をてくてく上がり、現れた本屋は思ってたのと違うような、一緒のような。と…

紙であることが重要

2月から暇をみては源氏物語を読んでいる。 与謝野晶子訳がKindleで¥0なこともあって。 しかし以前に読んだときにも思ったのだが、この男、サイテーやな。 例えば、うっかり忘れてた昔の女をふっと思い出して訪ねた際に、まことしやかに「あなたが冷たいから…

それでも物質文明の虜

パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集、読。 年末、街はにぎわい、わたしはプレゼントの包装を待ちながらこの本を読んだ。 ツイアビの眺める文明世界、人(パパラギ)は高いビルの谷間の狭い路地に溢れ、物欲に支配され、時間が無いと嘆く…

本らぶ2

年末年始に読んでいたThe end of your life book clubにも、こんな文章が載っていたため、ポストイットしておいたのだった。 Also, how could anyone who loves books not love a book that is itself so in love with books? ふふっ。 この中に出てくる無数…