アニー

ずっと兄にメールしようと思いつつしそびれていたのだが、えいやっとメールする。

空飛ぶ広報室を読んで、と書き、近況を綴り、元気?と尋ねる。

 

兄はマメなのかそうでないのか、あちらからは連絡は来ないが、こちらから出すとすぐに返してくれる。

 

本に書かれた「一般人の見方」を、わたしもそうだろうか、と自問する。

さよなら

読み終えたペーパーバックを少しずつ手放していて、一冊ごとにその本の雰囲気を思い出しては、引き取り手が楽しんでくれるように願う。

今日の一冊はダイベック、The coast of Chicago.

冬の室内の蒸気、湿った微かなピアノの音、霧の桟橋、電車の車窓を通り過ぎていく風景。

もしかして、これが、詩?

永遠の故郷 夜 - 吉田秀和

 

CD版をいただいて、BGMに・・と軽い気持ちで流してみると

ルネ・フレミングの美声にがっつりKOされてしまった。

 

これは本も読まねば・・!と入手して、音楽を繰り返し聴きながらページをめくった。

最初は女声のほうが好きだなー、と思っていたのだが、夜の後半はずっとディースカウだったので、すっかりはまり込んでしまった。恋人によすのZum Himmel auf~♪のあたりが気持ちいい。

あまり考えずに適当にクラシックを聴き始めて、歌手や演奏家を知って、そのつながりでいろいろ聴いていた。今回のは、これまで考えたこともなかった詩人−作曲家コンビとか、あるいは普通にこれまで知らなかった歌手とか、そういうのを少しずつしって幅が広がっていくのは、読書と同じか。

 

フシギ

「金の仔牛」(佐藤亜紀さん)読。

 

18世紀フランスのミシシッピ株バブルをモチーフとしたお伽噺を読む。

今の日本の株式も、前年ちょっと上がりすぎ、しかも金融緩和をしばらく続ける、とあるとなんとなく重ね合わせて読んでしまって、どきどきする。

人間の欲望と、お金のカラクリ。経済って不思議だよなー。

年越し読書

Memory wall、Anthony Doerr 読。

 

スマホKindleに入れっぱなしで放置してたのを、お正月休みの徒然に読了。

記憶と死とは密接に絡み合っているな、と思いながら。

 

The River Nemunas がよかった。両親を亡くした女の子が釣りをする話。ってこれだけではわからないだろうが。